親族のQOLを最大化するために
結婚と、どこ住む問題
結婚はおめでたいことであるけれど、一方でさまざまな問題も生む。 そのうちの一つが、どこに住むか問題だ。 夫婦2人だけであればお互いの合意をとって好きにすればいいのだが、 互いの親族が絡む場合は、ややこしくなってきそうだ。
私の地元は兵庫県の神戸市であり、実家には田んぼや山などもある。 相手の実家は関東にある。相手の両親もそちらの出身だ。 私は東京の会社で働いているが、いずれは関西に戻ろうとなんとなく考えていた。 しかし、実際に結婚ということが現実的になってくると、いろいろな立場の事情を考えざるを得ない。 当然かもしれないが、実家の親は地元に帰ってきて欲しそうだ。 しかし、関東以外に住んだことのない相手や相手の両親の立場を考えると、 簡単に関西に戻ると言うこともできない。
なかなかの難題なのだが、いろいろな点からこの問題を考えることで、最適な解法を見つけたいと思う。
複数の観点でこの問題を考える
自分自身の職業の場という観点で
私の職業はITエンジニアなので、場所をこだわる必要がない。 今の職場では週に1、2回東京のオフィスに行っているが、 巷にはフルリモートの求人も多く存在するので、関西にいながら関東の会社に所属することも可能だ。 だからこの観点ではほぼ問題にならないと考えていいと思う。
子どもの教育環境という面で
子供ができた場合は、その子供が育つ場としてもよく考える必要がある。 引越しが多いと、友達との関係がすぐに途切れたりするので、できるかぎり影響させないようにしたい。
また、住む地域という意味では、私は子供には関東圏(東京近辺)で育ってほしいという気持ちもある。 理由は、東京近辺と、関西都市圏、そして実家のような田舎では、できる体験や得られる情報にかなりの差があると感じるからだ。 田舎では社会人と触れ合う機会が少ないし、どういった仕組みで社会が動いているのか、どうすれば社会のなかでうまくやっていけるのか、 そういったイメージが全然湧かないのだ。 自分の20歳前後を振り返ると、周りと比べてあまりに社会に関して無知だったし、東京に住んだときにも改めて痛感した。 「手を伸ばせば社会を体験的に学べる環境」があるかどうかは、社会人人生に大いに影響すると思う。
ここまで書いて気づいたが、「社会」はなにも都心だけにあるわけではない。 とうぜん田舎にも社会はある。扱う文化が違うだけで、それぞれの社会があり、それに優劣があるわけではないのだが。 私の中で「都会の方が進んでいて、田舎は遅れていて学ぶものがない」といった偏見があるのかもしれない。 たしかに、東京には優秀な人間がたくさん集まるし、得られる情報もそれ以外の地域に比べて段違いに多いことはある。 よりよい(多く収入が得られ、豊かな生活を享受することができる)人生を生きることができる可能性が高いのは、 ある程度都会を知っている人間であるというのは事実なんじゃないかと思う。
自分の親の気持ちという面で
親はやはり地元の近くで住んでほしいという気持ちはあるようだ。それはもちろんわかる。 子どもが関東にいればなかなか会うことはできないだろう。 年末年始やお盆の時だけ会いに行くのではなんとも寂しいではないか。
前述のように、私は子どもを育てるなら東京近辺がいいと思っている。 田舎だから体験できること、学べることももちろんあるだろうが、総合的に考えて都心で育てる方がメリットが大きいだろうと思う。 そこで人生の一時期だけ、たとえば2年だけ地元の近くに住むということができればどうだろうか。と考えた。 これなら、その期間だけは親に子供との思い出作りができる。
相手と、相手の親の気持ちという面で
関西に一定期間でも住みたいと言っても、相手がどう思うかは別だ。 特に相手の親も、もし孫ができたらなるべく頻繁に会いたいと思うだろう。 自分の実家の立場を考えるなら、相手の実家の立場ももちろん考えるべきだと思う。
lim(n→∞)ΣQOL
与えられた条件下で、なるべくみんなが多くの幸せを享受できるようにしたいと考える。 そのために考えて行動すべきだ。 難しい問題に頭を抱えたくなることはあれど、問題に正面から取り組むことがそこから解放される最善の方法だと思う。
現時点での私の考え方の方針
- 子どもの生育環境と相手の親のために、都心近辺で暮らす
- 地元の親のために、一定期間だけ地元で暮らす
- それぞれ実現するために必要な自分のスキルを磨き続ける