とあるプロマネの憂鬱
プロジェクトマネジメント
プロジェクトとは、今までにないものを作り出すための期間のある一連の業務のこと。 プロジェクトマネージャは、そのプロジェクトが成功に終わるようにする責任を持つ。
エンジニアは成果物を生み出すことが仕事であるが、 プロジェクトマネージャはその成果物を含めて目標を達成することが仕事である。 私自身は、プログラミングも結構好きだが、課題を解決するために考えることも好きである。
PM職の大変なところ
コミュニケーションと信頼を積み上げる
エンジニアという人間は対人折衝をきらうことが多い。人間は不確実性が高い。 私もあまりコミュニケーションが得意なほうではないが、できなくはない。 ストレスを抱えることはあるが、プロジェクトを成功に導くにはたくさんの人の協力が不可欠だ。
態度は謙虚であるに越したことはない。愚痴を垂れるのもよくないし、間違っても関係者の悪口を言ってはいけない。 周囲に信頼されることはマネージャの大切な仕事である。関係性によって、進めやすさが大きく変わってくるだろう。
全体を俯瞰する
プロジェクトマネージャは常にプロジェクトの全体を俯瞰していなければならない。 メンバーの進捗が遅れているところ、先々問題が発生しそうなところについては早め早めに対策を打たなくてはならない。
自ら手を動かすこともないではないが、一箇所に集中しすぎて全体を見れなくなるのもよくないので、バランスが大切である。 個人的にはマネジメントで使う頭(俯瞰)とエンジニアリングで使う頭(集中)は異なると思う。 短期間に2つを切り替えようとするとパフォーマンスが悪くなるので、なるべくどちらかに集中できるほうがいい。
PM職の面白いと感じるところ
成功と失敗が明確である
プロジェクトは目的や目標があり、また定められた期間もある。 その期間を経て目標は達成できたのかが、明確に示される。 通常仕事に正解はないが、プロジェクトにすることで業務に成否が生まれる。 試験問題やクイズとは性質が違うとはいえ、正解や成功を得るために対策が練られるので個人的には面白みを感じる。 終わりが必ずあることで気持ちが楽になるという側面がある。
戦国武将ism
プロジェクトマネージャは適切なタイミングで適切な人材を仕事に割り当てなければならない。 脅威が発生したらすぐさま判断をしなければならない。さながら戦国の武将のようである。 大変なポジションではあるが、プロジェクトがうまく進んでいるときの感覚はとても心地よいものである。
良いプロジェクトマネージャになるために
- 己の下した選択を信じる
- 己の感情・機嫌に気をつける(周囲に伝播する)
- 叱責するのではなく提案する、寄り添う
- 何でも一人で抱え込まずに、適切な人に相談・委譲する