心のアジト
私はWebを好きだったのは
私がWebが好きだったのは隠れ場所だったからだ。
自分だけの空間を作ることができる。現実の毎日がつまらなくても、そこがあるから生きていられると思える。
古来はFlashの紹介サイトだった。自分の日記や描いたイラストを掲載することもあった。
やる気がない時は手をつけなかった。ぐちゃぐちゃでも、問題がなかった。
Webが仕事やお金の手段になり始めた
そんなことから、人よりもWebの領域に詳しい自覚があったので、仕事もそれを選んだ。
今エンジニアでいられるのは、その自負があったことで困難があっても続けられたからだと思われる。
しかしながら、今や誰もがインターネットに接続する時代、就職先としてエンジニアを選ばれることも多くなり、
産業の効率化の要請がWebに求められるようになり、わたしもその流れに沿うことになった。
いまやインターネットの領域はリラックスできるプライベートビーチなどではなく、
成功や賞賛を求めて虎視眈々とチャンスを狙っている人々で満たされる繁華街のようになった。
私がWebで関わる仕事でも、効率や生産性や費用対効果などを考えることが多くなった。
私の心の穏やかさは、消え失せそうになっている。
心のアジトを探す
新たに心のアジトを探さなければならない。 私がホッとできるような空間や領域を見つけること。 昔はWebがそうだった。
物質的なものでも良いし、心の内的なものでも良い。
自由に創造できる空間があれば、私は楽しく生きていられる。
文章を綴る。瞑想をする。眠りにつく。野菜を育てる。真実を探究する。おしゃれなものを探す。
この上なく愛することのできる空間を、見つけ出そう。
仕事との関わり方を見直す
私が愛する空間から生まれる副産物により、Webの仕事ができているのである。 だから、現実的なお金や名声を得ようとするのではなく、空間を愛すること。その愛を中心に据えることだ。